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田原圭志朗 准教授らの研究が、アメリカ化学会Organometallics誌のFront Coverに選出されました

 2025年5月12日に、アメリカ化学会より刊行された“Organometallics”誌に、田原圭志朗教員(創造工学部材料物質科学コース担当 准教授)の研究論文が掲載され、同誌のFront Coverに選出されました。本研究は、兵庫県立大学大学院理学研究科 阿部正明教授との共同研究の成果です。

題名:Ferrocenyl-Benzothienobenzothiophene (BTBT) Conjugate: Synthesis, Crystal Structure, Redox Behavior, and Intramolecular Charge Transfer Properties of One-Electron-Oxidized Species
著者:Keishiro Tahara*, Tomohito Horio, Takashi Ikeda, Koki Itamura, Yoshiki Ozawa, Masaaki Abe*
雑誌名:Organometallics, 2025, 44, 973–981

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 フェロセンは、電子を安定に出し入れ(酸化還元)することができる分子であり、有機化学と無機化学の融合領域である有機金属化学という学問分野の代表的な分子です。一方で、ベンゾチエノベンゾチオフェン(BTBT)は、軽くて、曲げられるフレキシブル素子の実現を目指す有機エレクトロニクス分野において、有望な分子性有機半導体として注目されています。これまで田原教員の研究グループでは、有機トランジスタ素子の部材開発に取り組み、フェロセン誘導体をゲート絶縁膜のコーティング剤に、BTBT誘導体を有機半導体層に用いることで、有機トランジスタに不揮発性メモリ機能を付与することに成功していました。この成果を発展させ、本研究では二つの部材を一つにまとめ、素子構造を簡略化するため、新しい有機半導体の開発を目指しました。具体的には、フェロセンとBTBTを共有結合で連結した新規分子を化学合成しました。この連結分子は、元のフェロセンに起因して、安定に酸化還元できることを確認しました。また、デバイス動作でポイントとなる酸化された状態を詳細に評価し、フェロセン部位とBTBT部位が電子的に相互作用することを明らかにしました。また、結晶状態では、フェロセン部位同士、BTBT部位同士が接触する凝集形態に加え、フェロセン部位とBTBT部位が接触する新しい凝集形態を含むことを明らかにしました。
 本研究は、有機金属化学と有機エレクトロニクス分野の境界領域における研究成果であり、今後、有機トランジスタ素子の活性層への応用や新機能の付与が期待されます。また、本学大学院創発科学研究科博士前期課程1年の板村弘貴さんが、連結分子のキャラクタリゼーションで本研究に参画しました。

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